映画を彩った魅力的なヴィラン3選(女性)

キャラクター

クルエラ・ド・ビルは、ディズニーヴィランの中でもひときわ個性的で強烈なインパクトを持つ悪役です。彼女はダルメシアンの子犬の毛皮でコートを作ることを目的に、主人公ポンゴとパーディタの子犬たちを誘拐するという非道な計画を実行するヴィランです。クルエラの最大の魅力は、その派手でエキセントリックなキャラクター性にあります。彼女は細身の体に真っ赤なドレスと白黒の毛皮をまとい、髪は左右で白と黒に分かれた特徴的なスタイル。さらに、彼女の過剰なジェスチャーや甲高い笑い声、そして短気で癇癪を起こす性格は、ディズニー史上最も記憶に残る悪役の一人といえます。

また、クルエラの魅力はその執念深さとエネルギッシュな行動力にもあります。彼女はどんな手を使ってでも目的を達成しようとし、劇中では車を暴走させながら子犬たちを追い詰める狂気じみた姿が描かれています。彼女のテーマソング「Cruella De Vil」は、彼女の邪悪で滑稽なキャラクターを見事に表現した名曲であり、映画全体の雰囲気を引き締めています。クルエラは、単なる「悪役」にとどまらず、そのカリスマ性と独特の美学で、観る者を惹きつける魅力を持つヴィランです。


クルエラ役に「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンを起用し実写映画化もされ、大きな反響を得ました。続編も検討されているそうです。


マレフィセントは、ディズニーヴィランの中でも特にカリスマ的な存在として知られています。彼女は美しいデザインと圧倒的な存在感を持ち、主人公のオーロラ姫をめぐる物語の中心でその悪役ぶりを発揮します。彼女がオーロラ姫に16歳の誕生日に糸車で指を刺し永遠の眠りにつく呪いをかけるシーンは、その冷酷さと魔術の力を象徴する名場面です。しかし、マレフィセントのキャラクターは単なる「悪」の象徴にとどまらず、その背後には孤独や嫉妬といった人間的な感情が見え隠れします。また、ドラゴンに変身してフィリップ王子と対決するクライマックスはスリル満点で、観客を引き込む迫力があります。ビジュアルや音楽の美しさとともに、マレフィセントの魅力が作品全体を引き立て、ヴィランという存在に新たな価値を与えました。


こちらもクルエラ同様実写化されるほど人気のヴィランで、マレフィセント視点から捉えた新たな解釈の物語で、彼女の過去やの問いの真相が明かされ単なる悪役ではなく違った視点でのキャラクターとして描かれており、2作公開され共に大人気の映画です。マレフィセント役のアンジェリーナ・ジョリーも正にハマり役です。眠れる森の美女と一緒にこちらの作品も見ることでまた違った楽しみが味わえます。


アースラは、海の魔女として強烈な印象を残すヴィランです。彼女はアリエルの夢を利用して、自分の野望を叶えようとする策略家でありながら、その大胆さとユーモアが彼女をただの悪役以上の存在にしています。特に、彼女が歌う「Poor Unfortunate Souls(哀れな人々)」は、魅惑的な歌声と演技力が光る名曲であり、アースラの狡猾さとカリスマ性を見事に表現しています。彼女はタコの様なビジュアルで(厳密にはタコではなくタコと人間のハイブリッド「セカリア」だそうです。)、威圧感と妖しさを兼ね備えています。また、アースラの行動や言葉にはどこかコミカルな一面もあり、そのギャップが彼女を単なる恐ろしい存在ではなく、観客を引きつける要素となっています。アースラは、主人公を際立たせるだけでなく、物語全体に深みを与える重要なキャラクターです。

 今回はヴィランの中でも女性にスポットを当ててをご紹介しました。クルエラは狂気とエレガンスを兼ね備えた悪女。マレフィセントは神秘的で威厳のある妖精、アースラは狡猾でパワフルな海の魔女、それぞれ強烈な個性とカリスマ性を持ち、ディズニーヴィランの中でも特に魅力的な存在です。

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